北海道移住計画 - 住居篇 其の十 -

というわけで、何も知らない素直な夫婦は、ほんとに素直に他のマンションを見て回った。
といっても、そこらあたりは抜かりのないうちの嫁、幾つか候補は挙げていた。
その中から、とりあえず近い処を幾つか見て回ろうということになった。

その前に腹ごしらえ。
昼食として味の時計台でラーメン。
とりあえず北海道だからという理由だけで味噌ラーメン。
味など覚えていないが、当時はかなりおいしかったのではなかったかと思う。

その後幾つかのマンションを見て回る。
とはいえ、モデルルーム見るのに電話して担当の方を呼ばなきゃならないところなどがあって、
その日は他に1件しか見ることが出来なかった。

そのマンションは大きな通りに面しており、先に見た物件とは環境が大きく異なっていた。
営業の方は普通の営業の方で（悪意はない）おそらく他のお客さんにも言っているであろうことを言われる。
いや、最初の営業の方のインパクトというか印象というか、それが大きすぎて普通に聞こえてしまったということかもしれない。
また、仕事面についても先の説明と同様で何とかなるということだった。

この日はこれで終了とし（結局2件しか見ていないが）ホテルへ帰る。
2件で説明を受け、北海道への移住が現実味を帯びてきたところで、ちょっと安心してしまったところもある。

それが翌日の事件につながるのだが（いや、事件といってもたいしたことは何もなく、当事の私にしてみればかなりの衝撃があったというだけのことだが）。